2009/12/08 コース2日目、夜は一人で地元の料理屋に行く [平日]

7:00 今日は事務の人が送ってくれる訳でなく、オートリクシャで病院に行くことになった。ちょうど同じMKロッジに泊まっているインド人visitor doctorのRajaも現れたので、一緒に乗って行くことになった。
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7:15 今日は彼が支払いしてくれた(40ルピー)。私がまだインドルピーを持ち合わせていなかったので。
7:30 今日は手術日みたいで症例豊富なようだ。早速見学することにした。1例目は、Dr.Rajaが小児の分娩麻痺(腕神経叢損傷)に対する、腕神経叢の確認・神経刺激などを行っていた。まだ2歳だったので、組織もかなり小さかったが、手早くルーペのみで(ここのplastic surgeonはだいたい4-5倍のルーペを使っている)展開していた。途中、Dr.Sabapathyが入って来て一緒にしていた。大事なところだけ立ち会ったくらいで後はDr.Hariに任せていた。彼にはかなり信頼を置いているように見受けられた。
8:30 隣の部屋では、先天性の多合指症の19歳の女性のweb形成術が予定されていた。腕神経叢ブロックのためawakeだった。昨日夕方の回診で見せてもらった患者だった。見た目は字なんか書けそうにもないのだが、練習によってかなり上手に字を書けるようになっているみたいだ。両手なので生活はかなり大変と思う。日本ではまずお目にかかれないような症例だ。
9:00 そろそろマイクロコースが始まってしまうので、手術室を後にする。途中図書館を通り過ぎる。暇があったらいつか覗いてみたいなと思った。
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9:10 今日からラットを用いた実習が始まるので、テクニシャンが麻酔をかけたり準備をしてくれていた。昨日同様、まずはDVDビデオをみてから開始となる。
9:30 ラットの扱いや麻酔のかけ方、ラットの大腿動静脈などの血管のdissectionの仕方など細かい説明を受ける。このコースでは基本的には大腿動静脈系のみ使用することになっているようだ。ここでは贅沢に1日が終了すればそのラットは処分してしまうようだ。1匹は3000円くらいらしい(こちらの物価ではかなり高価な方だと思うのだが・・・)。
10:00 早速、実習に入る。これからは生き物相手なだけにやはり気合いが入る。麻酔が足りないようで、途中、キーキー言って動く。クロロホルムをかがせたり、麻酔薬を増量したりで対応する。大腿動静脈の展開は新潟でもしていたことがあったので慣れていた。しかし、こちらのラットは小ぶりなのか、血管径が細いような印象である。新潟では使用しなかった血管拡張薬まで使用するらしい。今日は動脈吻合である。血管壁がしっかりしているだけにこの程度は縫えて当たり前なのだが。。。意外と手こずってしまう。変に力が入る癖があるので、時に震えが来てしまう。その原因は、血管径の細いより遠位側でわざわざしてしまったことによる。おそらく径は1.0mmない(0.8mmくらいか?)と思う。Dilatorのピンセットがなかなか入らないくらいだから。結果は時間かかったものの何とか成功する。しかしこの程度ではまだまだ道のりは遠い。。
11:30 休憩でチャイを飲みに行く。甘過ぎるのだが何だかクセになってしまいそうな味かも知れない。その後院内を勝手に動き回りデジカメで写真を目立たない範囲で撮影させてもらう。遠くよりNs軍団やサリーを着た事務の人達を盗撮してみた。。。
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12:00 再び実習に戻る。ラットが時々動くので麻酔薬を適宜追加する。今度は近位側をもう一度縫合してみることにした。先ほどより径も太くなりやり易かった。何とかこちらも成功することができた。しかし、もろもろの一連の動作にはまだまだsmoothさが足りないように思う。大事なことは周辺環境をしっかり整えた上で吻合に入ることだと思う。準備が悪ければそれだけ手間取るので、始めが肝心ということだ。
14:00 少し遅れて昼食に向かう。セミナー参加者4人一緒だ。今日はライスにカレーを頼んでみた。いわゆる日本のカレーライスではないが、色々な味(基本辛い・・)を少しずつ楽しめるので面白いかも知れない。
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ミネラルウォーターのボトルもオーダーする。支払いはサインだけしておけば、最後に清算してくれるというシステムになっている。しかし手書きだし、ちゃんと間違わずに集計してくれているのかどうか不安にはなってしまうが。。。ドクターはみんなそのようしていたので真似しておく。
14:30 午後は逆側を同じように展開して吻合練習を行う。疲れてきたこともあり、午前中のようにペースが上がらなかった。
15:40動脈をいったん切り離し、また吻合するということもしてみた。Settingに時間がかかったし、手の震えが大きくなってしまったこともあり、残念ながら、patency testでイマイチの膨らみになってしまった。これは失敗例になると思われた。臨床的には、このままだと血栓を作ってしまいそうなので、同部を切除し、静脈移植を行えばリカバリー出来るかも知れないとか思っていたが、時間もなくなり本日は断念する。
17:00 本日のコースも終了となった。手術に向かいたいところではあったが、今日は何としてでもインターネットに接続出来るようにしたかったので、事務の担当の人に聞いてみて、自分のPCでインターネットが出来るようにsettingしてもらった。
18:00 セミナーホールにあるLANケーブルを自由に使用させてくれるということになったので一安心。しかも24時間出入りは自由にできるということなのでラッキーだった。たまっていたメールcheckなどを済ませることにした。
19:00 インドのDr.Raja(デリー周辺の病院に勤務しているそう)がもし時間が合えばMKロッジまで一緒に帰ろうと言っていたので、医師居室付近をうろうろしていたが見当たらないようなので断念する。引き続きセミナーホールで仕事する。
20:00 さすがにお腹も空いてきたのでロッジに戻ることにした。病院前でオートリクシャーを見つけて戻った(値段交渉せずに乗ってしまった)。
20:20 着いてから40ルピー渡すと何となく不服そうだったが、ボールペンを2本あげると何だか納得して帰って行った。
20:30 Rajaの部屋を見に行くと、彼は少し調子が悪いのだとか言っていた。食事でもと誘ったが今日は遠慮しておくとのこと。明日一緒に行こう!ということになった。
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21:00 仕方なく、ロッジ近くの店で一人で地元の客に交じってバナナの葉っぱに乗せたドーサーと各種カレールー、チキンの煮込みを頼んだ。あまり衛生的でなかったのが後で災いする。。。熱を通しているのと水は飲まなかったのだが・・・。
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22:00 近くでジュース(マンゴー味だったのだが予期せず美味しかった)を買い、歯磨粉を購入してロッジに戻った。何だか今日も何もやる気がおきず、そのままベッドで寝てしまっていた。結構、こちらでは生活するだけで疲れてしまう。慣れていないせいか?気候のせいか?体調管理だけはしっかりしておかねば!!

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