2009/12/10 コース4日目、今日は手術見学も結構できた! [平日]

7:20 Rajaがなかなか現れなかったので少し遅くなった。解ってはいるのだが、こちらの人はたいがい時間には若干遅れる傾向にあるのだ。
7:40 病院到着し、そのまま手術室に向かった。今日は手術日なので朝から結構たくさんの手術が組まれている。まずは、口蓋裂の幼児に対する形成手術が行われている。この分野は全くの素人であり、始めてみる手術だった。上口蓋の骨性の欠損はあるものの、皮膚を上手にcutしてつなげ合わせていた。まさしくplastic surgeryである。
8:20 隣の部屋では、外傷後の母指内転拘縮の対する解離術と後骨間動静脈を用いた有茎の皮弁でカバーしていた。Dr.Sabapathyが説明してくれながらゆっくりやっていても、挙上だけで20分もかかっていなかったと思われる。やはり手慣れているからだろうが、迷いが殆どない。素晴らしい!!
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9:10 ちょっと時間をオーバーしてしまったが、朝から良い手術が見れて良かった。9時の時点でもう目処が付いているというのも凄い。マイクロ実習の方に向かった。
9:15 ラットの準備も終わり、DVDの学習から始まる。今日は静脈移植の練習であった。Epigastric veinを移植用に用いるのであるが、この径がかなり細いし壁も薄く結構難易度は高いかも知れない。昨日の静脈吻合はあまりいいところがなかったので、今日は始めから気合いを入れていた。
9:45 展開も4日目ともなると結構手慣れている。展開まではどうやら4人の中では一番早いようだ。しかし、マイクロを導入するとそのアドバンテージも殆どなくなってしまうようだ。まあ当然早くても結果が伴っていなければ仕方のないことではあるが、着実にミスをなくすということが早く仕上げるコツであろう。簡単なことをコツコツと積み上げるということが重要。自分は高度なことは出来なくても良いと思っている。
10:30 今日はなかなか快調に進行している。自分的にはかなりメンタルな要素が手技の良し悪しに影響するようだ。今後はメンタルコントロールも必要になるかも知れない。一発目でいきなり成功したので気を良くする。やはり静脈移植とは言っても片方は動脈なので静脈同士よりは簡単かも知れない(場所が2ヶ所になるだけで)。
11:30 チャイ休憩をはさんで再開する。まだ時間があるので、今度は昨日調子悪かった静脈吻合を再tryしてみる。大腿静脈はまだ無傷なのでそちらで行ってみる。テクニシャンのアシストを受けながら、こちらも何とか出来た。やはり手の震えさえなければeasyなのである。
12:30 一人で6Fのレストランに向かう。今日は気分を変えてライス系にしてみよう。Curd riceというのを頼んでみた(どんなものかは想像できず)。やってきたのはおじやの様なものだった。昨日からちょっとお腹の調子も良くなかったので丁度良いかも。味は適度についているが、辛いピクルスのようなトッピングもあった。ぺろりと平らげた。まあ当たりの方かな。
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13:30 少し早いが実習室に戻る。まだ他の3人は戻ってきていなかった。基本的に時間は自由なのだが、だいたい昼休みが13時~14時くらいの感じになっていた。その間はテクニシャン(Mr. Rari)も居なくなる。それ以外でも時々居なくなることはあるけど。。。対側の方を展開して午後の実習に備えておくことにしよう。
14:10 ぼちぼちと仲間たちが帰ってきた。UKの2人組はどういう関係なのか?(女医のNikolaは35歳、2人の子持ちで旦那さんも医者だということだし、独身のMilapは28歳で結構自由な感じだし)とか勘ぐってしまうがたまたま一緒になっただけなのだろう。おそらく。午後も午前中と同じことを繰り返す。午後は疲れが出てくるので手の状態が心配だった。しかしいつでもスタンバイOKの状態でなければ実際の臨床では厳しいかも知れない。15:00 もくもくとこなす。移植静脈は今度はより太い大腿静脈にしてみる。こちらの方がeasyなハズだったが、調子は悪い。静脈壁のエッジがふやふやしているのでその処理に手間取ってしまう。
15:30 かなり時間をかけて縫合できた。少しleakがあったので、fatでカバーして若干待ってみる。ついでに休憩を取る。
16:00 直後の開通はまずまずだったが、patecy testでは膨らみがイマイチ。縫合部で血流が乱れているのだろうか。この調子ではいずれ血栓を作ってしまいそうだ。またしても・・・、こちらの方が出来て当然なハズなのに。。。。がっくり来てしまう。調子を崩したので、その後は流してしまった。
17:30 インターネットをcheckしようとするが、昨晩一度crashしてしまったので設定をもう一度し直さなければならなくなった。申し訳ないが、もう一度事務の人に立ち会ってもらい設定する。
18:00 ちょっと手術室を覗いてみると、指の挫滅創や両足のデグロービング(しかしどうやったらこんな怪我をするのだろう?)、胸椎の脱臼骨折の完全麻痺+両下腿の骨折という多発外傷症例まで実にバラエティに富んだ外傷がやってきている。ドクター達はひたすら手術をこなしている。さすがにこれらは下級医師が執刀していた(consultant医師が随時見回ったりしている)。洗浄の際に使用していたコンパクトな流しのような物は実に機能的で使い勝手が良さそうだった。日本で試してみても良いかも知れない。
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19:15小腹が空いてしまったので、6Fで夕食を頂くことにする。マサラドーサーというものをorderしてみた。お馴染みのドーサーの中にカレー風味のポテトがはさんであり、数種類のカレーが添えられていた。オニオンも良かったが、これもなかなかイケテいた。
19:40 少し遅くなったが、ロッジに戻った。今日のオートリクシャーのオヤジは結構年輩で道も良く知らないし(何度も周りの人に聞いていた)、運転はのろい上に結構ガタガタと揺れる(リクシャーの性能や年代に問題があると思う)。帰りつく頃にはかなり疲れが溜まってしまった。
20:10 Rajaの部屋を覗いてみる。また部屋でちょっと雑談をして過ごす。途中、お父さん(内科の医者とのこと)から何度か携帯に連絡が入り中座する。何だかんだと小言を言われているようだった。どこの国でも幾つになっても親からお叱りを受けるものなのだろうか?
20:40 今日は疲れたので外には出ず、このまま部屋に戻ることにして別れた。
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